「あの子は計算、私は天然だから」——そんな会話、一度はしたことがありませんか。あざとタイプ診断の3つの軸のうち、最初に置かれているのがこの「計算⇔天然」軸です。実はこの軸の裏側には、心理学の世界で半世紀近く研究されてきた、ある考え方があります。その名も「セルフモニタリング」。今日はこの言葉を、できるだけやわらかくご紹介します。
セルフモニタリングという考え方
セルフモニタリングとは、ざっくり言えば「自分の振る舞いが周りからどう見えているかを観察し、状況に合わせて調整する傾向」のことです。1970年代に心理学者のスナイダーが提唱した概念で、その後も長く研究が積み重ねられてきました。モニタリング、つまり「自分をモニターする」度合いの個人差に注目した考え方です。
ポイントは、これが「性格の良し悪し」ではなく「傾向の違い」として扱われていることです。セルフモニタリングが高い人は、場の空気や相手の反応をよく観察し、自分の見せ方をこまめにチューニングします。一方で低い人は、どんな場面でも自分の内側にある気持ちや価値観に沿って振る舞う傾向がある、と考えられています。
高めの人の日常は、こんな感じ
たとえば初対面の集まり。セルフモニタリングが高めの人は、まず場の温度を測ります。ノリのいいグループなら明るくテンション高めに、落ち着いた集まりなら聞き役多めに。話題の選び方も、相手の表情や相づちを見ながら少しずつ調整していきます。本人にとっては息をするように自然な作業で、「合わせている」という感覚すら薄いこともあります。
SNSでも特徴は出ます。投稿する前に「これはどう見えるかな」と一度立ち止まる。写真の選び方、言葉のトーン、投稿する時間帯まで、なんとなく整えてから世に出す。見る人によってアカウントを使い分ける器用さも、高めの人によく見られる振る舞いです。
恋愛の場面では、この傾向はさらにわかりやすくなります。好きな人の前での自分は、いわば編集済みの自分。髪を触る仕草ひとつ、笑うタイミングひとつにも、無意識レベルの調整が入ります。「好きな人の前だと素が出せない」と悩む人も、このタイプには少なくありません。
低めの人の日常は、こんな感じ
一方、セルフモニタリングが低めの人は、どこにいても「いつもの自分」です。初対面だろうと旧知の友人だろうと、話し方も態度も大きくは変わりません。空気が読めないわけではなく、読んだうえで「でも自分はこう」を優先するイメージに近いかもしれません。
SNSでは、思ったことを思ったタイミングで投稿するスタイル。加工や推敲は最小限で、良くも悪くも等身大です。「この人の投稿は本音だな」と感じさせる、独特の安心感があります。
恋愛でも、好きな人の前だからといって特別モードにはなりません。取り繕わないぶん進展はゆっくりに見えることもありますが、「最初から素を見せている」という強みは、付き合いが長くなるほどじわじわ効いてきます。
どちらが良い・悪い、ではない
ここで強調したいのは、高い・低いに優劣はないということです。高い人は「八方美人」と誤解されがちですが、見方を変えれば、相手や場を尊重できる適応力の持ち主。初対面の緊張をほぐしたり、その場に合った振る舞いで空気を作ったり、対人スキルが問われる場面で力を発揮しやすいと言われています。
低い人は「不器用」と言われることもありますが、裏を返せば、どこでもブレない一貫性の持ち主です。「あの人は裏表がない」という信頼は、低めの人がいちばん得意とする勲章。どちらも、それぞれの強みを持った「スタイルの違い」なのです。
ちなみに、高い人には高い人なりの悩みもあります。場面ごとに自分を切り替えるのは、それなりにエネルギーを使う作業。「本当の自分はどれなんだろう」と、ふとわからなくなる夜もあるようです。逆に低い人は、合わない環境で自分を曲げるのが苦手なぶん、居場所選びが大事になります。強みと悩みは、いつもセットなのです。
あざとタイプ診断では、こう使っています
あざとタイプ診断の「計算⇔天然」軸は、このセルフモニタリングの考え方をイメージの土台にして設計されています。自分の見せ方を状況に合わせて調整するのが得意な人は「計算」寄り、いつでも素のままでいるタイプは「天然」寄り、という対応です。小悪魔の戦略家のような計算タイプは高め、天然テロリストのような天然タイプは低め、と考えるとしっくりくるはずです。
もちろん本診断はエンタメなので、学術的な測定を行っているわけではありません。それでも「計算か天然か」を単なるレッテルではなく、心理学に由来する「スタイルの違い」として眺めてみると、自分のことも、周りのあの人のことも、少しやさしく見られる気がしませんか。
あなたはどちら寄り?
ここまで読んで「私は完全にこっちだ」と思った方も、「場面によるかも」と迷った方もいるはずです。実際、多くの人は両方の顔を持っていて、どちらの比重が大きいかという程度の話。だからこそ、自分の重心を知っておくと、無理のない振る舞い方が見えてきます。
自分が計算寄りなのか天然寄りなのか、そして残り2つの軸と組み合わせると8タイプのどれになるのか。気になった方は、診断で確かめてみてください。1分で、あなたのあざとタイプがわかります。